フライジングでの生活(2021.11.11 近藤)

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 こんにちは!10月からミュンヘン工科大学で交換留学をしている近藤です。ドイツに来て早1ヶ月が経ちましたが、まだまだ慣れないことも多く、毎日新しいことを経験しています。

 コロナ禍での留学は大変なことだらけですが、自分の留学生活を少しばかり報告させていただきます!

 まず、交換留学先の名前からミュンヘンに住んでいると思われるかもしれませんが、私は今フライジング(Freising)というミュンヘンより少し北に位置している町に住んでいます。というのも、ミュンヘン工科大学では慶應のように自分が勉強したい分野によってキャンパスが異なります。私は環境の持続可能性について勉強したかったので、School of Life Sciencesというキャンパスに所属することになり、結果的にそのキャンパスがある町に住むことになりました。フライジングは小さな町ですが、街並みはとても可愛らしく、人も皆優しいです。ただ、遊ぶ場所はほとんどないので、いつもミュンヘンに遊びに行っています(笑)

 さて、私の生活環境はというと、同じ交換留学生のフランス人とフラットをシェアしています。お互いに自分の部屋はありますが、キッチン、トイレ、シャワーは共有しています。なので、作ったご飯をシェアしたり、一緒にビールを飲んだりもしています。ルームメイトがいることで、話し相手ができたり、一緒に遊びに行ったりすることができてとても楽しいですが、大変なこともありました。

 ドイツに来て1週間が経った頃、朝起きると喉に違和感を感じました。毎日ビールを飲んでいるせいかなーと思って最初は普段通りに生活していたら、その日の夕方に急に体調が悪化し、恐る恐る熱を測ると39.3度の高熱がありました。そして不運なことに、体調が悪くなったのが金曜日の夜。ドイツでは基本週末に病院は開いていません。そのことに気づいた時は、頭も回ってなく、ただ呆然とすることしができませんでした。なんとか週末でも診察をしている緊急病院を紹介してもらい、診断してもらうと急性咽頭炎と呼吸器感染症と言われ、取り敢えずコロナでなかったことに安心しました。しかし、帰宅して、ルームメイトに診断結果を話すと、何気ない顔で「あ、俺もこの前までこれだったわ」と言われ、「お前からかい!」と心の中でつっこまずにはいられませんでした(笑)ただ、寝込んでいる間は必要なものを買ってきてくれたりと色々助けてくれました。良くも悪くもルームメイトは刺激的な存在だと実感した体験でした。

 今回風邪を引いたことで、私個人のコロナに対する恐怖心はより増していますが、ドイツでは基本屋外であればマスクを着けなくても大丈夫という風潮になっています。なので、外を歩く時、大半の人がマスクを着けていません。しかし、屋内での過ごし方に関してはとても厳しい印象を受けました。スーパーマーケットで買い物する時や公共交通機関を使うときは勿論のこと、レストランなどの屋内で飲食をする時はマスクだけでなく、ワクチン証明書の提示を要求してくる所がほとんどです。マスクを正しくと着けていないと注意されますし、証明書がないと店内での飲食を断られてしまいます。さらに、ここでは証明書をQRコードを通して確認するため、日本でもらった紙のワクチンパスポートを薬局でQRコードにしてもらう必要がありました。逆に言えば、それさえ持っていれば基本どこでも入れるのでとても安心です。

 大学のキャンパスでもこのルールは適用されています。ドイツでは3G (Geimpft(接種済み), Getestet(テスト済み), Genesen(快復済み))という風に言われており、この3つの内どれかに当てはまっていればキャンパスに入ることができます。しかし、残念なことに今学期私が履修している授業のほとんどがオンラインなため、オンキャンパスの授業は週に一度しかありません。折角の留学なのにキャンパスで受ける時間が少ないのは悲しいですが、その分、キャンパス外のイベントに参加して、バイエルンミュンヘンのサッカーの試合を観に行ったり、ビールの飲み比べをしたり、学生寮のバーで飲んだりと有意義な時間を過ごしています。

 まだ始まったばかりの交換留学、自分の体を労りながら沢山のことを経験したいと思います!

フライジング街中の広場
Dunkel Bier
ビール飲み比べの帰り