SFCでの学びの自由度とドイツ語との関わり
K. N.
環境情報学部3年(2025年度現在)

私がSFCを志望した主な理由は、「学問の自由度」の高さにあります。高校時代、私は建築・経済・プログラミングなど複数の分野に関心を持っており、どれか一つに限定するのではなく、分野横断的に学べる環境を求めていました。SFCのカリキュラムは、その条件を満たしていると考えました。入学してからは、自分の関心に応じて授業やプロジェクトを選択できる範囲が大きく広がったと感じています。 ドイツ語を履修したのは、大学入学後です。第二外国語の選択にあたり、ドイツの建築への関心からドイツ語を選びました。バウハウスや現代建築に代表されるドイツの思想やデザインに、将来的に現地で直接触れることを視野に入れていました。 SFCでのドイツ語の授業は、従来イメージしていた言語学習の形式とは異なるものでした。文法事項を一方的に習得するのではなく、「使用しながら定着させる」という方針で進められ、授業内での教員とのやり取りを通じて表現を身につけていく構成になっていました。こうした形式により、言語を運用する感覚を具体的に得ることができました。 一方で、建築系の授業や、私が関わっている学生寮運営など、日常のスケジュールは過密であり、ドイツ語学習との両立が課題となる場面も少なくありませんでした。その際には、ドイツ語研究室のSA(Student Assistant)が重要な役割を担っていました。授業後に質問や相談を行うことで、限られた時間の中でも理解を整理し、弱点を補うことができました。 今後は、ドイツ語を活用して現地の建築文化に直接触れる機会を持つことや、ドイツ語圏の文献を原語で読む機会を増やすことを目標としています。SFCでのドイツ語学習の経験は、そのような将来の活動に向けた基盤となっています。