短期海外研修報告 Vol.10

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たくさんの人・文化に出会えた1か月

河合 亜采子

環境情報学部2年(研修当時)
研修先:トリーア大学

 環境情報学部3年の河合亜采子です。2025年8月にトリーアで語学研修に参加してきました。たくさんの新しいことに出会えた1か月間を振り返りたいと思います。

1. 研修についての情報

研修に行くまでのドイツ語勉強歴

 (ドイツ語学習の理由)
 私は大学1年生からドイツ語を履修し始めました。父の仕事の都合上で8年間中国語圏に住んでいましたが、日本人学校で過ごしたため、中国語を身につけないまま日本に帰国しました。そのため、周囲からは「せっかく中国語圏に住んでいたのだから、中国語をやればいいじゃないか」と言われることもありました。しかし、言語ガイダンスで感じたドイツ語のかっこよさや、環境問題への興味からドイツに行きたいという思いがあり、ドイツ語の履修を希望しました。
 最初は発音も文法も難しく「授業についていけない」という焦りの気持ちでいっぱいでした。しかし、ただ新しい文法や表現を学ぶだけではなく、学習を続けるうちにこれまで授業で学んできたことが少しずつつながっていく楽しさを感じるようになり、もっとドイツ語を深く知りたいと思うようになりました。また、先生同士がドイツ語で話しているのを聞くと、私もこんな風に話せるようになりたいと思うようになりました。
 1年生から一緒に履修していた友達と切磋琢磨しながらインテンシブ2→インテンシブ3を順に学んでいきました。先生方もわかりやすく教えてくださり、分からないことがあったときにも丁寧に教えてくださったため、ドイツ語を学び続けるモチベーションの維持にもつながったと感じています。

研修中の1日の生活

 午前は授業、午後はドイツ語会話教室(2、3週目のみ)、夜はBBQやカードゲームなど毎日異なるプログラム(参加は任意)が用意されていました。土曜日はプログラムの一環として小旅行が用意され、日曜日は自由に過ごしました。
 初日に参加者全員を対象とした実力テストが行われ、その結果をもとにクラス分けがされました。クラスは7個あり、私は下から2つ目のクラスに割り振られました(おそらくA2)。授業の内容はSFCで学んだことが多く、私にとっては復習となる部分も多かった一方、ドイツ語をドイツ語で学ぶことは非常に大変でした。特に、動詞や冠詞などの文法用語もドイツ語で説明されるため、説明を聞いても内容を理解できないことが多くありました。授業は座学だけでなく、学んだことをペアワークで確認したり、自分の普段の一日についてプレゼンテーションをしたりするなど、さまざまな方法でドイツ語に触れることができました。

 夜のAbend Programでは、BBQやKneipe(ドイツの居酒屋)巡り、自国の料理を持ち寄るパーティーなど、さまざまなプログラムが用意されていました。普段の授業では同じクラスの学生と過ごすことが多かったため、Abend Programでは同じクラスではない参加者ともたくさん話すことができました!

休日の過ごし方

 土曜日

 トリーア大学を選んだ理由の一つでもありますが、研修では毎週土曜日に小旅行が用意されていました。1週目は、コッヘム(Cochem)、2週目はルクセンブルク、3週目はフランスのメス(Metz)を訪れました。コッヘムでは、駅に降りた瞬間からミニチュアのような街並みが広がっていました。丘の上にあるコッヘム城からはモーゼル川沿いの美しい景色を一望することができ、午後にはクルーズにも乗って川からの景色を楽しみました。ルクセンブルクは、ヨーロッパで一番行きたいと思っていた場所だったため、実際に訪れることができて本当にうれしかったです。今まで見たことがないほど美しい景色を見ることができたほか、公共交通機関が無料であることも印象的でした。一方で、昼食が一人約3,500円するなど、物価の高さも実感しました。フランスのメスでは、ドイツとは少し異なる蜂蜜色の街並みが印象に残りました。高校時代に世界史を勉強していたこともあり、実際にアルザス・ロレーヌ地方を訪れることができ、ドイツ語とフランス語がどちらも通じるなど歴史を感じることができました。

 日曜日

 毎週日曜日は、何しても、どこへ行ってもいい自由な一日でした。2週目は、仲良くなった友達とケルンへ行き、世界遺産のケルン大聖堂やチョコレートミュージアムなどを訪れました。3週目は、友達と2度目のルクセンブルクへ行きました。ほかの学生から、ルクセンブルクで期間限定の遊園地が開催されていると教えてもらい、行ってみることにしました。海外の絶叫アトラクションは日本のものとは比べ物にならないほどスピードが速かったり、ぐるぐる回ったりしていて、見ているだけでも怖かったです(笑)。

2.研修体験記

海外研修への参加理由

 高校時代から環境問題に興味があったのと、世界史でドイツ史がおもしろいなと感じていたので実際にドイツに行きたいという思いから海外研修に参加しました。また、私は大学4年間の中で何かに挑戦したいと思っていました。インテンシブ3を取り終えドイツ語学研修に参加できることになり、「大学で挑戦すべきことはこれだ!」と思って参加を決意しました。ですが、私は英語もドイツ語もカタコト程度しか話せません。そのため、実際にドイツに行く前も行ったあとも不安でいっぱいでした。フランクフルトから電車を間違えずにトリーアに行けるのか?英語もドイツ語も話せない中、ほかの学生とコミュニケーションとれるのか?初めての地で一人で一か月も生活できるのか?このような不安が多くあったのに、私がなぜ行く決心をしたのか。それは不安よりもたくさんの新しい出会いが楽しみだったからだと思います。いろんな刺激に触れて、自分の視野を広げたい。将来の自分の選択肢を増やせるきっかけを作りたい。これからトリーアで出会う人々、文化、価値観に触れられる喜びが大きかったのだと思います。(いろいろ考えていた不安も実際に行ってみると、へっちゃらでした)

私がトリーア大学を選んだ理由

 私が大学選びの条件で挙げていたのは、「プログラム内で様々な小旅行がある」「大都市ではなくて落ち着いた都市」「部屋にバスルームがある寮」でした。ドイツでは多くの寮が共同バスルームですが、私が滞在していた寮は部屋にバスルーム・キッチンが完備されており、快適に過ごすことができました!

トリーアの印象

1.歴史ある街並み
2.美しく落ち着いた雰囲気
3.国境付近のため違う国にすぐに行ける

 トリーアは2000年の歴史を持つ「ドイツ最古の都市」です。現在も、街のあちこちにローマ時代の遺跡が点在しており、歴史を感じることができます。また、10万人規模の大都市と中都市の間の規模であり、落ち着いた雰囲気が魅力です。ルクセンブルクやフランスに近く、3時間ほどでフランスのパリにも行くことができます。

授業以外で出会う人との会話

 学生同士のコミュニケーションはほとんど英語(とはいっても私はそんなに話せないので翻訳機や身振り手振りでどうにか伝える感じでしたが笑)で、授業でドイツ語を使うというスタイルでした。それだと自分の身にならないと感じたので、レストランでは覚えたフレーズを使ってドイツ語で注文することを心がけていました。また、トリーア大学には日本語を学んでいる学生が多くおり、その学生が集まるBBQに招待されたので参加しました。そこでは日本語とドイツ語を交えながら話したので非常に勉強になりました。みんな日本が大好きで焼きおにぎりを作って持っていったら喜んでくれました(笑)。

最後に

 上記にある通り、私は英語もドイツ語もそこまで話せない中、ドイツ語学研修に参加しました。最初は不安でいっぱいだったけれど、それを言い訳にしてあきらめたくないと思い、頑張ってほかの学生と話すように心がけました。今でも連絡を取り合う仲いい友達もでき、日本にいたら見ることのできない景色を見ることができて本当に最高の1か月でした。挑戦して本当に良かったと思っているし、日本に帰ってきてからも「あの時、乗り越えたからな」という考えになり強くなったように思います。何にも変えられない貴重な体験ができるので、少しでも悩んでいる人がいたら参加してみることをおすすめします!