SFCでの学生生活とストラスブールへの交換留学を通して
赤澤 杏
総合政策学部4年(2024年度現在)
留学先:ストラスブール大学(フランス)
自己紹介
2020年4月、総合政策学部に入学した赤澤 杏と申します。大学3年次に交換留学をし、卒業を1年延長したため2025年3月に卒業予定です!
ドイツ語履修のきっかけ
私がドイツ語を履修したのは、SFC入学当初、言語履修の第一希望だった英語の抽選に落ちてしまったため、第二希望であったドイツ語になった、という単純な理由でした。
加えて私はドイツに縁もゆかりもなければ、ドイツ語圏に訪れたこともありませんでした。しかし、SFCの授業が会話や日常生活で使えることを重視していたこと、先生方が優しく授業の雰囲気も良かったことから、「せっかく1学期分履修したなら最後まで取りきろう」と自然と思えるようになり、インテンシブ3まで履修を続けました。
フランス・ストラスブールへの交換留学
大学3年の9月から、大学の交換留学制度を利用してフランスのストラスブールへ約1年間留学しました。
中学3年の時に行ったイギリス・ボーンマスへの2週間の短期語学ホームステイをきっかけに、当時から漠然と「大学生になったら長期で留学したい」という思いがあり、大学入学後も「視野を広げたい」「時間的にも価値観・思考的にも柔軟性のある大学生のうちに留学したい」という思いは強かったため、コロナ禍という不安定な時期ではありましたが交換留学への応募を決めました。
また、私はSFCで2年生の春からまちづくりの研究会に所属し地域活性や地域のプラットフォームづくりについて勉強していた中で、そこにビジネスの観点を取り入れたいと感じたことや、自身の興味から、①ビジネスが英語で学べたこと、②まちづくりの成功事例であったこと、③ドイツとの国境に位置し、またドイツ文化の影響を強く受けていたことの3つが決め手となり、数ある協定先の中からフランスのストラスブールを第一希望に決めました。
ストラスブールでの生活と言語
授業は全て英語でとっていたため、授業や授業内で知り合う友達とのコミュニケーションは全て英語、普段の買い物などの日常生活では留学に行ってから学び始めたフランス語を使っていました。加えて、授業外でできた地元・アルザス地方出身の友達や、その友達の実家にお邪魔した際のご家族とのコミュニケーションでは、私がフランス語が話せないこと、そしてアルザス語がドイツ語と似ているためアルザス語が話せる人はドイツ語も話せることが多いということから、ドイツ語を用いて会話することもありました。
ストラスブールは国際的な都市であり、また学生が多い街でもあったことから、英語だけでも普通に生活する分には困りません。しかし、現地の言葉が話せた方が現地の人との心理的距離は格段に近づくということを身をもって体感したため、流暢に話せなくても現地の言葉で話すことは積極的に行なっていました。
その他にも、長期休みの際には、フランス国内やドイツを始めとした様々な国や地域に訪れる機会がありました。留学生活も後半に差し掛かった春頃には、SFCのドイツ語インテンシブ3の授業内で行われたタンデム学習(オンラインで、ドレスデン工科大学で日本語を学んでいる学生と、SFCでドイツ語を学んでいる学生でペア/グループになって言語を学び合うカリキュラム)で同じグループだった2人に会いにドイツに訪れる、ということもしました。2人はとても優しく、大学のあるドレスデンで暮らしている家と、ドイツ南西部にあるそれぞれの実家の両方に招待してくれたため、2人の実家にてご家族や親戚と話す時にもドイツ語で会話する機会がありました。
このような「実際に現地の家庭・日常に入り浸る」経験を始め、様々な国・地域出身の人、色々な価値観を持つ人と出会えた全ての経験は、自身にとって非常に貴重で重要なものであったと感じており、改めてそれができたことに感謝しています。
SFCで学んだこと
これらの経験は全て、SFCに入学したから、またSFCでドイツ語を学んだからこそできた経験だと感じています。高校生までの私からすれば、SFCにて多様なバックグラウンドを持つ人と関わること、色々な考え方を知ること、分野を跨いで・掛け合わせて幅広い学問を学べること、英語以外の言語を学ぶこと、そして留学にてさらに多様な人・幅広い価値観や考え方に触れることなど、一つひとつのこと全てが新しく、当時は考えられなかったような多様な経験を通して自分自身も少し成長できたのではないかと感じています。残りの学生生活も、この環境に感謝しながら今しかできないことを経験して楽しく充実したものにしていきたいと感じています。