AO入学生の声 Vol.2

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ドイツ語に押された背中 ー 違いは強みになる!

篠田 菖子

総合政策学部2022年度卒 / 政策メディア研究科修士課程2年(2024年度現在)

私とSFC、ドイツ語との出会い

 私がSFCを初めて知ったのは中学3年生のとき。夏の暑い日にオープンキャンパスに参加し、SFCの真っ白な建物がまるでギリシャの神殿みたいにキラキラ眩しかったのを覚えています!

 私は翌年(高1)から1年間、スイスのドイツ語圏に留学することが決まっていました。出発前にも少しだけドイツ語を勉強しており、初歩的な単語や文法は知っていました。実は、SFCは英語のほかにフランス語とドイツ語でも一般入試を受験できます。自由そうな校風やおもしろい先生方、個性豊かな先輩たちの姿を目にして、「スイスから帰国したらドイツ語入試でSFCを受験したい!」と思いました。

スイス留学と高校生ドイツ語スピーチコンテスト優勝

 留学中は現地の高校に通い、まさにドイツ語漬けの生活を送りました。スイスでは「スイスドイツ語」という方言が話されています。これは日本の大阪弁みたいな感じで、日本で習ったドイツ語がぜんぜん伝わらなかったのですが、友達ともっと仲良くなりたいというモチベーションで両方の言葉を学びました。

 1年後にGoethe InstitutのB2試験に合格する!と目標を立て、語学学校に通ったり、トラムの中で単語帳とにらめっこしたりと、ドイツ語の魅力にハマっていきました。

 帰国後は目標だったB2の試験に合格し、また獨協大学主催の第18回高校生ドイツ語スピーチコンテストで最優秀賞をいただきました。

帰国後の挫折とSFC合格

 しかし留学後の人生は決して順風満帆ではありませんでした。帰国後の私は日本の高校に復学しますが、日本の教育や受験勉強のありかたなどに強い疑問を抱くようになりました。逆カルチャーショックでたくさん悩み、最終的には高校を中退して通信制高校へ転校しました。そのような事情で、AO入試の出願時と面接受験時の在籍高校が異なるという変な受験生でした!笑

 SFCには多様なバックグラウンドをもつ学生がおり、様々な意見や経験を尊重してくれる雰囲気が大好きです。

 受験生の頃から一貫している私の目標は、2つの文化の間で思春期を過ごして悩んだ自分の経験を生かし、外国人や障がい者、LGBTQ+などのマイノリティの人々と共に、今よりもっと生きやすい社会をつくることです。