内部進学生の声 Vol.2

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好きなことを極める

古平 紗英

慶應義塾湘南藤沢中・高等部2022年度卒 / 総合政策学部3年(2024年度現在)

 私は2016年に慶應義塾湘南藤沢中高等部、2022年に慶應義塾大学総合政策学部に入学しました。高校2年生の時に第二外国語としてドイツ語を選択し、高校で2年間、大学で2年間現在進行形でドイツ語を履修しています。

ドイツとの出会い

 私は生まれてからドイツと縁のある生活を送ってきました。私が生まれる前に家族がドイツのデュッセルドルフに住んでいたことがあり、よく家族からドイツでの生活の話を聞きながら育ちました。家にはドイツ語の書いてある家具や食器があり、人よりもドイツに触れる機会が多かったように感じます。中学2年生の夏から1年間、中学を休学してアメリカに住んでいたことがありました。その時にドイツ旅行に行き、今まで人や物伝いでしか触れてこなかったドイツを間近に触れる機会に恵まれました。一週間のドイツの旅行は、とても楽しく充実した時間でした。特に、その国民性や雰囲気を直に感じることでよりドイツに親近感が湧き、自然とまたドイツに行ってみたいと思う気持ちが大きくなりました。

高校でのドイツ語

 私の高校では第二外国語として、スペイン語・中国語・フランス語・ドイツ語・朝鮮語の五つから一つを選択することができました。私の代から、今まで高校3年生で行っていた第二外国語の授業を、高校2年生からに繰り上げて2年間勉強することが可能になりました。第二外国語を学ぶうえで説明会などが行われましたが、私は最初からドイツ語にすると心に決めていました。ドイツ語を選択したのは学年約240人の中から約30人と小規模のクラスでアットホームな雰囲気の授業がとても楽しかったです。授業は二時間続きで、日本人の先生が文法を、ドイツ人の先生(ステファン・ブリュックナー先生)が会話や発音、リスニングなどの授業を一時間ずつ行うという形式です。文法の授業では、ドイツの文法の基礎をまとめたテキストを使い、2年間でドイツ語文法を一通り学ぶことができました。そして会話・発音・リスニングの授業では、実際に生徒同士で会話をしたり日常的に役立つフレーズを勉強しました。高校2年生の終わりにはドイツ語のプレゼンテーションを行えるほどにドイツ語を使えるようになっていました。

大学でのドイツ語

 私は高校を卒業し、SFCに入学しました。大学でもぜひドイツ語を学びたいと考えており、高校2年間の勉強の成果を生かして資格認定試験を受けることにしました。資格認定試験では、今までのドイツ語歴や簡単な面談を行い、現在のレベルに合ったクラスをドイツ語の先生方が提案してくれます。私はインテンシブ2という中級者クラスを提案され、履修することになりました。高校では浅く広く文法を学んだため、まだ文法をうまく使いこなせていなかったので、それを補うためにそのクラスを選びました。実際に授業では、文法も学びますが基礎的なものではなく少し応用した文法を学び、またコミュニケーション重視の授業であるため、ドイツ語が自然と身についていきました。高校よりもより実践的な授業であるため、語学を感覚で学ぶ私にはピッタリの授業スタイルでとても楽しくドイツ語を学ぶことができました。また、インテンシブは週4日授業があるためドイツ語に触れる時間が必然的に多くなり身に付くスピードが早くなるので、成長を実感できる機会が多く学習することの楽しさも感じることができました。高校でドイツ語を教えてくださった先生がいたこともあり、先生とのコミュニケーションも取りやすいことが内部進学でドイツ語を取り続けて良かった点であると考えます。

 今ではドイツ語の授業を履修し続けてきたおかげで一番上のクラスでドイツ語のスキルを磨き続けています。また、ドイツ語研究室でSAとして履修者をサポートする立場にもなりました。私は勉強が苦手ですが、適切な進度で親身に寄り添って下さった先生方やドイツ語の仲間のおかげでひとつの言語を極めることができて本当に良かったです。