AO入学生の声 Vol.1

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国際協力との出会い:私の人生の転機と夢の追求

新井 大哉

総合政策学部2023年度卒 / 政策・メディア研究科修士課程2年(2024年度現在)

 私は2019年にSFCの総合政策学部に、2023年にSFCの大学院、政策・メディア研究科に入学いたしました。現在は政策・メディア研究科にて国際政治について研究を行っています。

人生の転機

 私が12歳の時に父親の仕事の影響で、ドイツ・デュッセルドルフへの転勤に伴い、帯同を経験をいたしました。初めての海外、そして初めて経験することも多く、引っ越した直後はとても大変だったことをよく覚えています。

 ドイツ生活をする中で、私はある光景に目を向けるようになります。それはドイツにいたシリア人難民です。日本にはない景色にショックを受け、また日本人の私がマイノリティーであったため、どちらかというと移民系住民との友人が多くできました。

ドイツ国際平和村との出会い

 その中で私は13歳の時に、ドイツ・オーバーハウゼンに位置するNGO団体・ドイツ国際平和村と出会います。ここでは世界の紛争地や医療インフラを受けれない国の子どもを同団体が受け入れ、治療が完了した後に母国に返す活動を行っています。

 私は「ここで活動したい!」と強く思いましたが、活動条件は18歳以上であることもあり、当時はこの目標を断念すると同時に、いつか絶対活動すると心に決めました。

夢を追い求めて

 高校卒業のタイミングで、ドイツ国際平和村のことが忘れられず、両親を説得し、大学進学を一年遅らせ、その間にドイツ国際平和村で活動することを決めました。

 私が活動した2018年には、アフガニスタン、アンゴラ、ジョージアといった計11ヵ国の国から約200人ほどの子どもが治療を受けていました。彼らは地雷や爆風、先天性の病気などに苦しんでいました。彼らとドイツ国際平和村の共通語・ドイツ語でコミュニケーションを取りながら、彼らから長い時間をかけて信頼を得て、彼らの母国のお話を聞くことができました。私はその話を聞けば聞くほど、国際政治に興味を持つようになり、解決の糸口を探りたいと思うようになりました。

私とSFC

 私は自身の経験談をベースに、当時のAO入試にて入学が決まりました。実際に入学して感じたことは、自身のやりたい研究ができる、そしてそれを応援してくれる仲間がいるということです。自分らしさを存分に出せる環境だからこそ、心の底から楽しいと思える研究を突き詰められます。その環境を存分に生かしながらこれからの研究に励んでいきたいと思います。