SFCでの学際的な旅から生まれた多くの出会い
柴田 凛
環境情報学部2024年度卒
2020年、SFCの環境情報学部に入学しました。男女雇用機会均等に関心があり、AO入試では「パタニティハラスメント」について話しました。
現在は、ハラスメントを含めた「共働き世帯の育児支援」に関する研究をしています。
女子校で培った自信と問題意識
私は14年間女子校で育ってきました。同性のみの環境で過ごす中で、自然と女性は強く社会で活躍出来るのは当たり前だと信じて疑いませんでした。しかし中学生の頃、社会科の授業で「女性の社会進出」に関する内容を学んだ際に、女性としてキャリアを築くのが難しい現状を理解し、問題意識を抱くに至りました。
中学・高校にかけてインタビューをはじめとした自己調査を重ねるうちに、「男女の雇用機会均等は、女性に向けた支援のみでは解決しない」と気が付きました。調べ続けたところ、男性の育児休業取得を阻害する「パタニティハラスメント」の存在に出会いました。多角的に学びを深めた上で、パタハラをはじめとした男女雇用機会均等への理解を深めたく、sfcを受験しました。
入学後の学び:ドイツ語との関わり
入学後、私は必修の言語科目としてドイツ語を選択しました。私はオランダに生まれ、「仕事よりも家庭を優先することが当たり前」のヨーロッパ文化に触れました。実際オランダにいた頃、父は仕事から早く帰ってきて私を公園に連れて行ってくれた記憶があります。この思い出があったからこそ、オランダと近い国の一つであるドイツについても深く知りたい!という想いで履修しました。
他にも、ドイツの食文化が大好きで、どうしても本場でドイツ料理を食べたい!という気持ちも大きかったです。(どちらかというとこちらの方が本音かもしれません。)
私の入学した年はコロナウイルスが流行していて、全てオンライン授業で友人をつくるのも一苦労でした。そのような中、私はドイツ語インテンシブの受講を通じてたくさんの友人に恵まれました。SFCのドイツ語は会話ベースで進んでいく授業のため、コミュニケーションが活発になる点が大きかったと思います。今でも交流は続いており、ドイツ語のSAとしても同期として頑張っています。他言語の授業も多く受けていますが、ドイツ語は先生も履修者も距離が近く、特にアットホームな雰囲気が魅力だと感じています。
その中でも、興味分野の「働き方」「家族の在り方」に関しても、ドイツ人の先生からの実体験を聞くことができ、勉強になる点が多かったように感じます。少人数でのドイツ語スキルの授業では、自分の好きなテーマでプレゼンをして先生や履修者からフィードバックをもらう機会があり、充実した時間を過ごすことができました。
異分野コラボと学際的体験:SFCの魅力
「様々な分野を学ぶことができる」「全く違う専門の学生とコラボレーションできる」「インプットをアウトプットできる場が多い」の3点だと思います。
どのような問題にも、根本は分野を跨いで複雑に絡み合っていることが多いと感じました。五感をフル活用して学問を体感できるSFCだからこそ学べることは多いと感じますし、周囲からたくさんの刺激を受けることができます。4年間sfcで学ぶことが出来て良かったと自信を持っていえる大学です。
SFCで会えること、そしてあわよくばドイツ語を履修してくださること、楽しみにしています!