SFCのドイツ語には、インテンシブ・コース、ベーシック・コース、スキル、コンテンツ(講義科目)という4つのコースがあります。

また、慶應義塾大学には現在、ドイツ・オーストリア・スイス合わせて30以上もの交換留学提携先があり、これらの大学に留学する制度も充実しています。

ぜひみなさんも、この機会を活かして、ドイツ語を本当に「使える」ようになりませんか。

各コースの時間割はこちらから確認できます。授業名をクリックするとシラバスの閲覧も可能です。

インテンシブ・コース

ドイツ語を集中して学習したい人にお勧めの理想的なコースになります。インテンシブ1~3(通称:G1、G2、G3)の3コースがあり、インテンシブ1はまったくの初心者を対象としています。インテンシブ・コースでは、SFCドイツ語研究室が独自に作成した教科書とそれに準拠した教材を活用しながら、1週間に4コマの授業を行います。

SFCではドイツ語で積極的に発信していく能力を重視していますので、古典的な文学作品を読むといったことは、少なくともインテンシブでは行いません。自分がその時点で持っている表現力・語彙力で、できるだけ多くのことを発信し、相手を説得したり合意形成を図ったりするカを習得することに重点を置いています。

インテンシブ3まで修了すれば、あらゆる場面に対応できる言語運用能力が養成され、政治、経済、社会、歴史、文化など、各自の専門分野に関連するテーマについて意見を交換することができるようになります。ドイツ語圏の大学や語学学校で開催される短期海外研修に参加するためのドイツ語力も十分身につきます。

また、SFC のドイツ語教育では、インテンシブ3の履修と並行して「タンデム(Tandem)」が行われます。「タンデム」とは、本来、二人乗りの自転車を意味する言葉です。SFCのドイツ語教育では、ドイツ語圏の大学と共同で「タンデム」を導入しています。ドイツ語を母語とする学生とチームを組み、お互いの学習言語(ドイツ語と日本語)を相互にブラッシュアップします。

ベーシック・コース

時間をかけてドイツ語力を習得したい人のためのコース。インテンシブ・コースの授業が週4回であるのに対し、ベーシック・コースの授業は週2回です。他の授業との関係でドイツ語の授業に週4回出るのは難しいという人などにおすすめしています。

インテンシブ・コースと同様、SFCドイツ語研究室が独自に作成した教科書とそれに準拠した教材を活用しながら、1週間に2コマの授業を行います。つまり、ベーシック1修了がインテンシブ1の前半部分修了ということになります。ベーシック1を修了すればベーシック2に進むことができます。ベーシック2では、インテンシブ1の後半に相当する部分を学びます。ベーシック2を修了し、さらにドイツ語の勉強を続けたい人はインテンシブ2へと進むことができます。

スキル

ドイツ語の「スキル」、すなわち技能のレベルアップを図るための、インテンシブ・コースを発展させた内容の授業で、原則としてインテンシブ3を修了していれば履修することができます*。インテンシブ3のさらに上の力をつけることを目標として、読む・書く・話す・聞くの4つの技能を訓練すると同時に、コミュニケーション能力・ストラテジーの向上を図ります(通称:G4、G5**)。それ以外にも、ディスカッションやプレゼンテーションの技術を磨く授業、エッセイを執筆する授業、読解のストラテジーを習得する授業、ゲーテ・インスティトゥートやオーストリア政府の行う検定試験、ドイツ語技能検定試験(独検)などの各種試験対策を行う授業、短期海外研修の準備を行うコースなど、多様なコース(学期によっては開講されない科目もあります)が用意されています。

* 外国語資格認定試験に合格した人も履修が出来ます。例外として、「海外研修準備コース」など一部の科目はインテンシブ・コースもしくはベーシック・コースと並行しての履修が可能です。

** G4、G5はそれぞれ週に2コマ開講されていますが、2コマセットでの履修を推奨します。

コンテンツ(講義科目)

講義とゼミナールをおりまぜた形式の授業で、直前の学期にスキルを履修していた人、インテンシブ・コースを修了した人を対象としています*。ドイツ語「を」学ぶだけでなくドイツ語「で」さまざまな対象について議論をしながら考え、学んでいくため、授業は原則としてドイツ語で行います。科目によってはドイツの大学との遠隔授業もあり、「メディア論」「地域論」「言語論」「社会論」「文化論」「日独社会研究」といったコース(学期によっては開講されない科目もあります)が用意されています。また、コンテンツは「言語コミュニケーション科目」としてだけでなく、「講義科目」としても履修が可能です。

* 外国語資格認定試験に合格した人も履修が出来ます。

認定試験について

次に該当する方は、4月および9月の授業開始前に実施する外国語資格認定試験を受験してください。資格認定試験では各レベルとも筆記と発話双方の技能を確認します。ゲーテ・インスティトゥートの行う検定試験やドイツ語技能検定試験(独検)などの資格を持っている人は事前に申し出てください。

  • 高校などで既にドイツ語を学んだ経験があり、途中の級からはじめたい人
  • 飛び級したい人

資格が認定された人は、インテンシブ2,3やベーシック2・スキル・コンテンツ(講義科目)など、上のクラスから始めることができます。新入生以外でも資格認定試験を受験して、例えばインテンシブ1から3へ、ベーシック1からインテンシブ2へといった形で飛び級することが可能です。

その他のご質問はドイツ語研究室(λ館410, doiken [at] sfc.keio.ac.jp)までどうぞ。