東独滞在記(M 2019.1.26)

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こんにちは。環境情報学部4年で現在ハレ大学に留学しているMです。ドイツでの生活が始まってから早3ヶ月が経ちました。初めての海外生活だったこともあり、期待と不安が混ざった心境でハレの地に降り立ちましたが、生活してみると日本とあまり変わらないなと感じることも多いです。カルチャーショックが全く無いと言えば嘘になるかもしれませんが、「郷に入っては郷に従え」をモットーに日々過ごしています。

大学の授業は結構面白いです。最近特に楽しみにしているのはロシア語の授業と国際安全保障のゼミです。

ロシア語は先生がとても個性的です。ロシア語の文法や発音など語学の授業でよくある事項に加え、ソ連時代の話やドイツの東西の差異(ロシア人の視点から)についての話が多くてとっても興味深いです。最近のロシアと言えばプーチン大統領やウクライナ危機、トランプ政権や選挙対策チームとの癒着に関する嫌疑などの話題で持ちきりですが、授業中には一般のロシアの人々がどんな生活をしているかについて話を聞くことができるのでとっても有意義です。先生は日本のスポコンマンガに出てくる鬼コーチのようで、時に厳しく時に優しくロシア語を教えてくださいます。解説が全てドイツ語なのもあってか、ロシア語とドイツ語を比較する機会がたくさんあります。ドイツ語を勉強し始めた時に面食らった格変化が、ロシア語ではさらに頻繁に登場します。やっと最近、「大学で〇〇を勉強しているよ〜」など簡単なことなら言えるようになりましたが、もうちょっと高度な表現を習得したいと思い、プーチン大統領の演説やソビエト時代の映画を観たりして勉強しています。

国際安全保障のゼミでは、僕が日本で勉強していたウクライナ危機やハイブリット戦争についてよく取り上げられるのでとても面白いです。参加者の中にはジョージアやウクライナから来ている学生もいて、日本で安全保障を勉強していた時には得にくかった「旧ソ連の視点」からの意見を聞くことができます。学生たちのモチベーションはとても高く、毎回ディスカッションも盛り上がって、とても新鮮です。皆、自分の意見をちゃんと持っていて、なんだか自分より大人びて見えることも多いです。学期末にはハイブリッド戦争についてプレゼンをすることになっていて、今は専らその準備に追われています。英語やドイツ語の文献を織り交ぜながらパワーポイントのスライドを作るのはとても新鮮で、やる気も自ずと出てきます。

日本にいるときは大の運動嫌いでしたが、ハレで生活し始めてからはジムに通うようになりました。月20ユーロほどなのでとてもお得です。留学生活を通し、自分のことについてより深く知ることができたり、効果的なコミュニケーションの仕方について考えたりする機会を得ることができ、留学に来てよかったなと思います。

春休み中は、オーストリアやスロベニア、トルコへ旅行する予定なのでとても楽しみです。11月から1月にかけて何回か旅行したので、その時の写真を貼っておきます。

12月、スイスのクリスマスマーケットにて
11月、チェコはプラハにて
クリスマス、北ドイツはラッツェブルクにて
大晦日、コペンハーゲンはアマリエンボー宮殿にて
コペンハーゲンの中心部